まあ、若いうちはバカやってなんぼだと思うわけですよ。
バカゲの至りという言葉もあることですしね。
それで、どうせバカやるなら、飲めない酒を飲んで戻して資源と金を無駄にするよりも、時間と体力を無駄にする方を選んだまでのことですよ。
というわけで、いってきましたー百物語。
傾向の似た2つの文系サークルが合同で、20人ほど集まっていたでしょうか。
言い出しっぺはいっこ上のわれらが部長。そして怖がりに定評のある編集。男前で話が上手な先代の部長や、オカルト好きの先輩方が集まり、広い方の部室を舞台に蝋燭の灯りのみで怪談話をすることにあいなりました。
その前に使う予定だった会館が某Gの巣窟になっていて、駆逐しようと男の子が奮闘してくれたりもしたのですが、それはまた置いといて。
そうして始まった百物語。
やはり皆さんお話が上手。始まったばかりのころは、恐い、というより、常と違う状況に対する高揚感でそこそこ面白く合の手など入れたりもしていたのですが。
1週目、2週目と話していくにつれ、夜も更け、周囲の灯りが消えて次第に暗くなってきます。
皆も疲れてきて、恐怖も蓄積されてくる。
半分くらい、50話ほど進んだころのことです。
ちょうど一番話が上手な、先代の部長が話しているときでした。本当に間の取りかたとかが上手くて、皆が固唾をのんで話に聞き入っておりました。登場人物あわやという、緊張も最高潮に達した瞬間。
パンッ!
突如、何かがはじけるような音。そして上がる女の子たちの絶叫。
私の席からは音が話し手の方向から聞こえたので、誰かが手を打ったのかな、などと呑気に思ったりしていたのですが、音が鳴った周辺の席の子たちはもう大パニック。話していた本人は 「私、手打ってないよ」ときょとんとしているしで、二重に叫喚。
ちょうどそのあたりに置いてあった氷がはじけたのだろうということにして、その件は決着しました。
霊障? と言えるような現象はそれくらいで、あとは何事もなくつつがなくすみました。結局60話くらい話したのかな。
その後は、夜が更けるまで皆でできるテーブルゲームをしていました。ネット上の推理ゲームらしいけど、徹夜明けにやるような感じじゃなかったなあ。なんか、ある村で人に紛れている人狼を探すんだけど、毎日一人吊って一人食われるっていうなかなかえげつないゲームだった。後味の悪さ的に最適でした。
で、そんなことをしていたのが既におとといの夜のこと。
何かの手違いでうっかり完徹しちゃったので、さすがに昨日は寝ていました。そして思い返してみても楽しかったとか怖かったとかでもなく、眠くて息苦しくて朦朧としていたことしか覚えていないというね。やはり蝋燭を焚く時は換気が重要です。危ない危ない。
まあ、これで一生に一度はやりたいことの一つは制覇したことだし、楽しかったといえば楽しかったような気もしないでもない。いや、楽しかったです。ほんとに。久しぶりにお会いできた方もいらっしゃいましたし、あんな状況なかなかありません。
でも、とりあえず、二度とやらない。
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