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2025/10/16 01:00 |
武士の道

七夕は全く関係ないのですが、久々に 「活字が足りなくて死ぬ」 と思ったので、図書館で本を読んでいました。
長いこと気になりつつ手に取ったことのなかった太平記。やっばいおもしろい。
人の名前は覚えられません。鎌倉期の歴史も全く分かりません。足利氏は幕府方? 幕府って何。

そんな壊滅的な知識で何が面白いかと言えば、軍記物と見せかけて天狗だの妖怪だのがわんさか出てくるところ。あれ、真面目な政略の話の中でなぜ天狗が踊っているの。(脚色有)
それに、やはり原文の節回しがとてもいい。平家物語なんかもそうでしたが、声に出して読みたくなります。もっと前の女流作家の文章も情緒があってそれはそれで好きですが、どちらかというと漢文に近い、歯切れが良い言い回しにとても惹かれる。

それにしても、ばたばた人が死にますね(自害で)。皆切腹が豪快すぎる。八つ切りとか十文字とかそう簡単に切れると。腹切って臓腑を掴み出すとか割とみんなやってるけど、どんだけつわものぞろいの世界なのか。
うっかり吹きました。いや、みんな至って真面目なのは分かってるんだけどさ!


日本は滅びの美学っていうけど、潔すぎるのもどうかと思います。
でも竜の右目や真田の旦那は、その時になったらこれ以上なく武士らしく潔く腹切るんだろうなと思いました。
目的も意味も失って生きていくよりも、自刃する瞬間の方が旦那は旦那らしく輝いてると思うのです。ってうっかりまた死ネタになる、あかんこれ。

ともあれ、普段読まない類のものを読んで、滾ったのでした。
軍記物を読んで、紅の糧にするべきですね。

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2009/07/07 23:21 | ばさら

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